2019年3月に東京ドームで迎えた最後の試合のあと。 観客はスタンドから立ち去ろうとせず、それぞれの思いでイチローへの感謝を伝えていた。イチローはグラウンドをゆっくりと一周し、両手を掲げてそれに応え、ファンと気持ちが通じ合っていたのだ。 スポーツ選手がTwitterなどSNSで自らの考えをどんどん発信できる時代だ。だが、イチローは積極的にSNSを使って自分から発信してきたわけでなかった。 どうやってファンに対して「自分」を表現してきたのか。ハフポスト日本版が単独インタビューを行った。 (取材・文:竹下隆一